こんにちは、自己理解キャリアコンサルタントの井上です。
あなたは、中々行動に移せないことで、下記のように悩んでいませんか?
「新しいことに挑戦したいけど、中々行動に移せない・・・」
「目標を決めて継続しようとしても、中々続けられない・・・」
「何度も同じことを注意されるけど、中々改善することが出来ない・・・」
「潜在意識」という、あなたが持っている無意識の力によって行動が妨げられているのです。
本記事では、潜在意識の特徴を解説し、あなたの行動を変えていくためのコツを紹介します!
この記事の目次
行動に影響を与える2種類の意識
人の意識は、行動や考え方に影響を与えます。
意識には2種類あり、「顕在意識」と「潜在意識」と呼ばれています。
・顕在意識:自覚されている意識
・潜在意識:自覚されていない意識(無意識)
これらは、氷山に例えられ、顕在意識(氷山の見えている部分)が全体の3~10%、潜在意識(氷山の見えていない部分)が90~97%を占めています。
あなたは90%以上のことを無自覚で行っているのです。
顕在意識について
顕在意識は、自覚されている意識です。
あなたが普段意識出来ていることとも言い換えられます。
・「強みを活かして活躍したい」
・「もっと高い給与がほしい」
・「ランニングして1ヶ月後に2kg痩せたい」
いずれも、あなたが自覚していることです。
潜在意識について
潜在意識は、別名「無意識」とも呼ばれており、あなたが自覚出来ていない意識です。
顕在意識より、潜在意識の方が優位に働きます。
頭では顕在意識が「ランニングしよう!」と思っていても、潜在意識が「まだ寒いし春になってからでも良いかな」と思っていると、潜在意識優位でランニングが出来なくなります。
このように90%以上の行動が潜在意識に左右されています。
行動を変えるには、潜在意識を書き換えること
上記のように普段の僕らの行動の多くは、潜在意識の影響を大きく受けています。
あなたが、「行動したい」「現状を変えたい」と悩んでいる場合、あなたの潜在意識を書き換えることがポイントです。
しかし、潜在意識は変化を嫌うため、すぐ現状に戻そうと働き、新しい行動を妨げます。
今回は、潜在意識を書き換え、行動を変えていくコツを紹介します。
潜在意識が変われば、行動の90%が変わります。人生を好転させるチャンスです!!
潜在意識の3つの代表要素
まずは、代表的な潜在意識を3つ紹介します。
1.行動特性/思考特性
2.習慣
3.価値観
潜在意識の深さ
潜在意識には、深さがあります。
1層目は「行動特性/思考特性」や「習慣」です。
これらは、潜在意識の中でも浅い部分に位置するイメージで、比較的書き換えやすいです。
2層目は「価値観」です。
「価値観」は、潜在意識の中でも深い部分にあり、書き換えるのは難しいです。
これらの潜在意識を書き換え、行動を変えていく方法を紹介します。
1.行動特性/思考特性
まずは、行動特性/思考特性。今回紹介する3つの中では行動を変えていきやすい方法です。
人には、無意識の行動パターン/思考パターンがあります。
この無意識のパターンがあなたの行動に大きな影響を与えます。
例えば、「品の高い成果物を作るのがアタリマエ」という行動/思考パターンを持つAさんを例にします。
余談ですが、日本人に「質の高い成果物を作る」という行動/思考パターンを持っている人は多いです。
Aさんが「今日はいつもより仕事を早く終わらせる!」という顕在意識を持って仕事に取り組んだとします。
しかし、Aさんには「質の高い成果物を作る」という潜在意識が存在するため、普段通り時間ギリギリまで成果物を作り続けてしまいます。
今の流れを図にすると以下のようになります。
仕事を早く終わらせたい(顕在意識)
↓
高品質の成果物を作るのが大切(潜在意識)
↓
ギリギリまで成果物を作る(不本意な行動)
皆さんが日常で不本意な行動をしてしまう時はほとんどがこのケースです。
潜在意識によって行動が引き起こされています。
このパターンの対策は、「自分には〇〇の行動/思考パターンがあるから、何か対策を打つ」ということを潜在意識として定着させることです。
先程の流れは以下のようになります。
仕事を早く終わらせたい(顕在意識)
↓
高品質の成果物を作るのが大切(潜在意識)
↓
私には「高品質の成果物を作ることが大切」という潜在意識があるから、時間をかけすぎない対策をする(潜在意識)
↓
ポイント部分に時間をかけて、完璧を目指さず完成させる(本意な行動)
大切なことは、「高品質の成果物を作るのが大切」という潜在意識を変えようとするのではなく、不本意な行動を取らないようにするための対策を打つことです。
最初は、意識して対策をする必要がありますが、慣れてくると無意識に対策が出来るようになってきますよ。
行動/思考パターンを知るためには、「ストレングスファインダー」という診断ツールを使うと、簡単に知ることが出来ます。
以下の記事に「ストレングスファインダー」でわかる34種類の行動/思考パターンの特徴を一覧にしているので、参考にしてください。
2.習慣
2つ目は習慣。
習慣は、繰り返し行われた行動が自然と定着している状態です。
自然としていることが、潜在意識です。
例えば、夜寝る前に歯を磨くことは、何年間も続けた結果、無意識にするようになった習慣です。
急に歯を磨かず寝ようとすると気持ち悪さを覚えるように、習慣を変えることを潜在意識は嫌がります。
今回は、習慣を「良い習慣」と「悪い習慣」に分けて、良い習慣を作るコツと悪い習慣を辞めるコツを紹介しようと思います。
良い習慣を作るコツ
「ランニングを始めよう!」や「英語の勉強を始めよう!」など、新しい習慣を作ろうとして、続かなかった経験があるかと思います。
続けることが難しい理由は潜在意識です。
潜在意識は変化を嫌うため、新しいことを始めないように動きます。
習慣化するコツを紹介します。
それは、習慣化することを目的とすることです。
僕は、2年半くらいランニングを週2回しています。最初は抵抗がありましたが、今は走らないと気持ち悪い状態です。
ランニングを始めた当初、「ランニングをすること」を目的としていました。
例えば、「ダイエットをしたいから、ランニングを始めたい!」と思った時、ランニングが続いても、体重が落ちていないとモチベーションが下がってしまいます。
ランニングを習慣化した後に体重の変化が起こるので、まずは、ランニングをすることだけを目的すると良いです。
他にもコツがあるのですが、別記事で紹介します。
悪い習慣を辞めるコツ
習慣には悪い習慣もあります。
例えば、「喫煙」や「寝る前にスマホを見てしまう」ことです。
悪い習慣を辞めるコツは、別の習慣に置き換えることです。
例えば、「寝る前にスマホを見すぎてしまう」という、習慣を辞めたい場合は、スマホを見始めたら別のことをするのです。
夜ベッドでスマホを見始めたら、スマホを辞めて読書を始めるなどです。
すると、寝る前にスマホを見るから、寝る前に読書をするに習慣が変わってきます。
3.価値観
最後は価値観です。
価値観は、「自分が大切にしていること」です。潜在意識の中でも根底にあり、行動に大きく影響します。
例えば、
仕事より家族との時間を大切にしている人であれば、なるべく仕事を早く切り上げるよう行動しますし、
逆に、出世をすることを大切にしている人であれば、仕事で成果を上げるよう行動します。
どちらが良い悪いはありませんが、行動に大きく影響します。
価値観については、これまでの2つと異なり、簡単に変えられるものではありません。
無理に価値観を変えようと行動すると、とても辛くなってしまいます。
そのため、価値観については以下2点が大切です。
1.自分の価値観を知る
2.相手の価値観との違いを認める
自分の価値観を知ることで、なぜ自分の行動の理由に自信を持つことが出来ます。
そして、周囲は自分と異なる価値観を持っていることを認めてあげるのです。
価値観を知るための方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、潜在意識から行動を変えるというお話をしました。
これまで、「中々行動が出来なかった・・・」という方の力になれば、幸いです。
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