自己決定理論の有機的統合理論とは?

こんにちは、自己理解キャリコンの井上です。

 

この記事では自己決定理論の「有機的統合理論」をわかりやすく解説します。

 

✔有機的統合理論を理解したい

✔モチベーション高く仕事したい

 

あなたにオススメです。

 

 

そもそも自己決定理論を知りたい方は以下の記事をご覧ください!

 

 

 

自己決定理論の有機的統合理論とは?

有機的統合理論は自己決定理論の下位理論の1つ。

 

有機的統合理論では、活動に対する価値に着目

 

活動に対する価値を

外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」と

関係付けて提示している。

 

 

例えば、

「資料を作らないと上司に怒られる、、、」と思ったら

「あっ、外発的動機づけ、しかも”外的調整”で仕事してる、、、」

と気づくことができる。

 

 

活動価値と動機付けの関係図

以下が活動価値と動機付けの関連図である。

 

有機的統合理論関連図

 

 

各調整スタイル解説

 

各調整スタイル解説

 

 

ここからは上記関連図について解説する。

 

有機的統合理論の動機づけ

有機的統合理論では5つ(3つ+2つ)の動機づけを扱う。

 

A.無動機づけ

活動に動機づけされていない状態。

 

 

B.外発的動機づけ

活動自体とは直接関係ない目的を達成するための動機づけ。

 

有機的統合理論では外発的動機づけを活動価値に着目して4つの調整スタイルに分類した。

 

 

C.内発的動機づけ

活動自体が目的になっている動機づけ。

 

最も自己決定が高い動機づけ。

 

内発的動機づけと外発的動機づけは以下記事で詳細に解説している。

 

 

 

D.統制的動機づけ

「b.外的調整」と「c.取り入れ的調整」を統制的動機づけ(もしくは統制的な調整スタイル)という。

 

外的な調整がされている特徴がある。

 

E.自律的動機づけ

「d.同一視的調整」と「e.統合的調整」「f.内的調整」を自律的動機づけ(もしくは自律的な調整スタイル)という。

 

内的な調整がされている特徴がある。

 

有機的統合理論の調整スタイル

6種類の調整スタイルが存在する。

 

活動価値を調整スタイルという

相対的な指標に置き換えていることが、

有機的統合理論の特徴である。

 

a.無調整

活動の価値が見出せず行動意図が欠如している状態。

 

b.外的調整

報酬の獲得や罰の回避、社会的な規則などの外的な要求に基づく動機づけ。

 

活動価値を以下のように捉えている状態。

「仕事をしないと上司に叱られるから」

「仕事するのは社会のルールだから」

 

c.取り入れ的調整

自我拡張や他者比較による自己価値の維持、罰や恥の感覚の回避などに基づく動機づけ。

消極的であるがその行動の価値を部分的に取り入れている特徴を持つ。

 

以下が活動価値となる。

「仕事ができないと恥ずかしい」

「仕事で結果を出して部内一番であることを示したい」

 

 

d.同一視的調整

活動の価値を自分のものとして受け入れている状態。

 

以下活動価値。

・「仕事は自分にとって重要だから」

・「この仕事は自分の将来を左右する」

 

e.統合的調整

活動の価値と自己の欲求との調和がなされた状態。

活動自体を目的としているわけではないため外発的動機づけに分類される。

 

以下活動価値。

・「コーチになりたいから仕事する」

 

f.内的調整

最も自己決定性が高い動機づけ。
興味や楽しさに基づく動機づけ。

 

以下が活動価値。

・「仕事内容にとても興味があるから」

・「仕事に楽しさを感じるから」

 

 

有機的統合理論の功績

有機的統合理論の功績は

活動価値をより自己決定の高い動機づけに

変化させることを可能にしたことである。

 

どうやって動機づけの高めるか

という視点を持てるようになった。

 

より高い動機づけに変化させていくことを内在化という。

 

 

参考書籍

以下書籍を参考にしております。

 

 

 

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